食パンの数え方をご存じですか?間違えていませんか?
食パンの正しい数え方をご存じですか?
「今朝、食パンを2枚食べてきた…。」という数え方は、もちろん正しい数え方です。
では、お店に並んでいる袋に入った食パンは、どんな数え方をするのでしょうか。
これまでちょっと自信が無かったという人も、今回の記事でスッキリさせてくださいね。
■食パンの数え方にはいろいろな単位がある
食パンの数え方には、指すものによっていくつかの単位があります。
スライスされている食パンを「1枚」と数えるのは既に皆さんがご存じの通りです。
ただ、食パンの「1斤」という数え方に関しては、誤った認識をしている人も多いようです。
〇普段買っている食パンは1斤
食パンは金属製などの長方形の型に入れて焼きます。この、焼きあがった状態の食パンを「1本」と呼ぶのですが、これを「1斤」だと思っている人が、思いのほか多くいるようです。
「1斤」という数え方は、店頭に多く並んでいる一般的なサイズの食パンのことを指し、これは1本を2等分や3等分にしたものにあたります。
■食パン1斤という数え方について
店頭に多く並んでいる袋詰めされた食パンは、なぜ1斤、2斤という数え方をするのでしょうか。その数え方の定義やきっかけ、意味などをご紹介します。
〇食パン1斤の定義
日本パン公正取引協議会では平成24年以来、包装食パンの表示として食パン1斤は340g以上と定めています。
340gが1斤という数え方の単位を用いることによって、例えば170g以上の食パンなら半斤、510g以上の食パンなら1.5斤といった数え方をすることができます。
〇食パン1斤という数え方はどのように生まれたのか
「斤」はもともと重さの単位で、言い方は異なるものの中国やシンガポールなどの外国でも使用されている単位です。
本来1斤の重さは600gなのですが、食パンの数え方においては英斤つまりポンドが基準となっています。とはいえ、1斤450gとされていながらも商品によってばらつきがあったこともあり、日本ではでは食パン1斤は340g以上という基準が定められました。
(参考:https://www.pan-koutorikyo.jp/display.html、https://shokuiku-daijiten.com/mame/mame-1405/)
■食パンの数え方にまつわる雑学
食パンの数え方にまつわる雑学やトリビアをいくつかご紹介します。
〇英語での食パンの数え方は?
日本語では食パンを1枚、1斤といった数え方をしますが、英語では1枚は1slice(スライス)、1斤は1loaf(ローフ)と言います。ちなみに2斤なら複数系で2loaves(ローヴス)と言います。ちなみに食パンはwhite bread(ホワイトブレッド)などと呼ばれています。
〇関西と関東では食パン1斤の枚数が違う
1斤の食パンからスライスしたものを1枚という数え方をしますが、あなたは食パン1枚と聞いてどんな食パンを想像しますか?
実は、関東では食パンは6枚切りが主流とされていますが、関西では5枚切りが主流で、4枚といった厚切り食パンも人気です。
この事実が明らかになった時には、関東人も関西人もお互いの食パン常識に驚いたものです。
〇「パン屋の1ダース」という数え方
パン屋の1ダース。不思議な言葉ですが、これはイギリスで普及している数え方の単位なのです。
通常1ダースが12個であるのに対し、パン屋の1ダースは13個です。
これはかつて、パンを1ダース買ったお客さんから「重さが違うものがある」といったクレームを言われるのを避けるため、1個おまけを付けていたことに由来するのだそうです。
とはいえ日本では、たとえ食パン1ダースと言っても、それは12本や12斤を指すでしょう。
■まとめ
食パンにはいろいろな数え方があることをご紹介しました。
お店で食パンを買うときは、「1斤ください。」というと、通常サイズの袋が手に入ります。 また、食パンの数え方にまつわる話には、興味深いものがたくさんありますので、ぜひ話題のネタにしてみてくださいね。