パンってなぜ「パン」っていうの?ブレッドでは?パンの語源を紹介!
パンはなぜパンというのでしょうか?パンは、「ブレッド」ですよね。
実は、パンという言葉は本来の日本語ではありません。和製英語のようなイメージですが、「パン」という呼び方は英語が元というわけでもないようです。
私たち日本人は、カタカナ表記の言葉を見るとおそらく英語からきたのだろうと思ってしまいますが、パンに関しては違うのです。
今回は、「パン」の語源にスポットを当ててみました。
■パンの語源は何語から来ているのか
日本で発音する「パン」という呼び方はポルトガル語が語源となっています。ポルトガル語でパンの事はpão(パウン)と発音されます。
パンの文化が初めて日本に入ってきたのは織田信長が大きく活躍していたころで、この時代にポルトガル人の宣教師によって伝えられました。
ポルトガル人から伝えられたので、ポルトガル語であるpãoという言葉が“パン”に変化し、日本で使われるようになったのです。
■英語で発音するパン・ブレッドの語源は
パンを英語でいうときには「bread(ブレッド)」というのが一般的です。
日本で使われるパンの発音とは全く異なっているのには理由があります。それはbread(ブレッド)という言葉は、ゲルマン語のbrauen(ブラウエン)が語源となっているからなのです。
こちらの言葉を語源として使ってる言語は他にもあります。
・ドイツ語・・・brot(ブロート)
・オランダ語・・・brood(ブロート)
それぞれ違う言葉から生まれたので、日本語と英語では全く呼び方が違っているのですね。
■語源から変化した各国々のパンの呼び方
ポルトガル語でパンの事をpão(パウン)と発音することは紹介しましたが、このpãoの語源をさらにさかのぼるとラテン語のpanis(パニス)という単語が元になっています。panisが変化しポルトガル語のpãoとなったのです。そしてこのpanisは他の言葉にも変化し、日本だけでなく、各国々で使われています。
・フランス語・・・pain(パン)
・イタリア語・・・pane(パネ)
・スペイン語・・・pan(パン)
どれも似たような発音なのは同じ言語から変化した言葉だからです。
■まとめ
パンという言葉の語源についてご紹介しました。
パンの語源は2種類あります。1つはラテン語、そしてもう1つはゲルマン語です。ラテン語から日本語の「パン」が生まれ、ゲルマン語から英語の「ブレッド」が生まれています。
全く違う発音なのは別の言葉から生まれたものだからというのが理由でした。
普段は何気なく使っている言葉ですが、長い進化をしながら作られた言葉だったのですね。 「パン」や「ブレッド」と似た発音をする言語は他にもあるので、語学の勉強をするときや海外旅行のときは、パンの呼び方をチェックしてみるのもおもしろいかもしれません。