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学校給食からパンが消えるかも?その理由について調べてみた

学校給食の主食といえば40年前にはほとんどがパンで、週1回ご飯か麺が出るといった時代もありました。

しかし現在は週に1回パンが出るかどうかと言った状況の地域が多いようです。

なぜそのような状況になっているのでしょうか。その理由についてご紹介します。

■学校給食の歴史

まずは学校給食の歴史を振り返りたいと思います。

〇学校給食の始まり

学校給食の始まりはなんと明治22年のことで、貧困児童のために無料で食事が提供されたことと言われています。当時の給食は、おにぎりとおかずが1~2品だったようです。

その後、児童の栄養改善のために文部省が給食を奨励するようになっていきました。

〇戦後

第二次世界大戦後、日本は大変な食糧不足に陥り、ユニセフから大量のミルクの寄贈を受け、脱脂粉乳の給食が始まりました。

その後、昭和25年にはアメリカから小麦粉の寄贈があり、都市の小学生向けに完全給食が開始。この頃から学校給食のパン食が始まりました。

この後、約20年間給食のパン食時代は続きます。

〇学校給食の米食開始

戦後、脱脂粉乳やパンがメインであった学校給食に米食が正式に導入されたのは昭和51年のことです。

この背景には第一に国産の在庫米が大量に余っていたことが挙げられます。

政府は在庫米を減らすため、米に助成金を設けたため、学校はパンよりも割高な米を給食として提供することができるようになりました。

米を給食に導入するには教育的な側面もあり、児童に箸を正しく使わせたい、日本人の主食はお米で、その文化を大切にしたいという思いもあったようです。

〇現在の学校給食

パン食は減少し続け、現在では週1回程度提供という学校が多くなっています。地域によってはパンが月に1回出るかどうかというところもあるようです。

■学校給食のパン食が減少した理由

なぜ、パン食は減少してしまったのか、その理由に迫ります。

〇和食普及活動

農林水産省が推奨している「和食普及活動」という活動があります。

これは地域の産物を昔ながらの郷土食として食べてくださいという運動で、失われつつある郷土食の保全と、郷土食の素材の味を生かしたシンプルな味付けと栄養バランスのも良さを給食として味わうことで、地域の良さを再確認できるというメリットがあります。

この活動に農林水産省は補助金を出しています。これが学校給食の中でパン食が減った理由の1つと考えられます。

〇パン工場の減少

昭和51年の給食の米食導入前には週5日パンが提供されていました。しかし、現在では週1回程度まで減少したため、パン工場は納品先が激減。経営が立ち行かなくなり、倒産するところが増えていきました。

その数は昭和25年には約6000社あったパン工場が現在約1300社までになっているというデータがあります。

地域のパン工場が倒産してしまうと、遠くの会社に委託せざるを得ず、運送コストなどの理由からパン食は減少せざるを得ない、特に僻地の学校の場合、パンを納入できる会社がなく、ほとんどパン食は提供できないという状況が起こっているのです。

■今後、学校給食のパン食はどうなる?

このままでは、給食からパンが消える日もそう遠くはないかもしれません。

そこで、学校パン給食推進協議会は「米2回、パン2回、麺1回」のバランスのとれた給食を提供できるように活動していくことを明らかにしています。

これには週2回のパン食を維持することによって、毎年100社近く減少していくパン工場を守りたいという狙いもあります。

パン工場の中には50年間パンのレシピを変えていないというところもあり、現在の児童の口に合うおいしいパンを提供できるよう、サポートも行うそうです。

■まとめ

学校給食におけるパン食が減少している理由についてご紹介しました。

その理由は、米食が増えたことで、パン食が減ったこと、学校給食のパン食が減ったためにパン工場が倒産に追い込まれ、パン食を提供したくてもできない状況になっていることが挙げられます。

食育の大切さは日頃からよく耳にしますが、お米と同じようにパンも給食として提供することで、パン嫌いな子どもを作らないことも大切です。

パン好きな筆者としては、おいしいパンを給食で提供し、パン好きの子どもを増やしてもらいたいという願いもあります。